河童の呼称
京都府内では、河童または河童によく似た化け物、生き物のことを次のように呼んでいる。
「ガアタロ」「ガ−タロ」「ガガタロウ」「ガタロ」「カッパ」「カワタロウ」「ガワタロウ」「ガワタロ−」「ガワラ」「スッポン」
河童の形状
京都府内では、河童は次のような姿をしていると言い伝えている。
・五、六歳の子供ぐらいの大きさである。
・頭に皿があって、水を湛えている。
・手が長く延びる。
・手に水掻きがある。
河童の習性
京都府内では、河童は次のような行いをすると言い伝えている。
・女や子供を見れば、水の中に引っ張り込んで尻を抜く。
・美女や美男に化けて人をだます。
・人間の娘を嫁に欲しがる。
・田仕事を手伝う。
河童の好きな物(事)
京都府内では、河童は次のような物(事)を好むと言い伝えている。
・胡瓜や西瓜が好きである。
・尻子玉が好きである。
・相撲を取るのが好きである。
河童の嫌いな物
京都府内では、河童は次のような物を嫌うと言い伝えている。
・金気の物が嫌いである。
・コボシ(コブシ)の木が嫌いである。
河童に関する言い伝え
京都府内には、次のような河童に関する言い伝えがある。
・盆の十六日に川に入ると河童に足を引かれる。
・水の中に引き込まれた子供がニコニコ笑っている時は、河童に尻を抜かれた時である。
・筏に乗る時にコブシの竿を持っていれば河童にに引かれない。 |