書 名:水が語る京の暮らし ?伝説・名水・食の文化?
第一章 京の人びとと水
 井戸が支えた都
 京都人の好む水
 龍にまつわる水の物語
第二章 京の名水めぐり
 名水が選ばれたわけ
 「名所図会」に見る井筒
 京に生きる「弘法水」
第三章 京の川をたどる
 鴨川、高瀬川、保津川、桂川ほか
 琵琶湖疏水
 本願寺水道
第四章 京の水と食文化
 豆腐食べくらべ大実験
 和菓子を彩る水の意匠
 『南方録』に見る茶の湯の水
第五章 京の水 三つの特性
 水の神と京都
 平安京の水路計画
 豊富な地下水と京文化
資料解説
  文献から見た「京の名水」

「水の都」京都??。

京都盆地には、その地下深くに琵琶湖に匹敵するほどの水が眠っているといわれています。京都の歴史や文化の背景には、「水」が深く関わっているのです。

そんな、京都にまつわる名水や川、水の文化を探り、紹介したのが本書です。取材やフィールドワークを続け、地誌や文献資料から「京の水」を丹念に拾い上げる…。京の水文化を研究しながら、そんな作業を10年以上も続けてきた著者が綴る、京の水の物語。そこには、次世代に伝えていきたい「京の水」からの大切なメッセージが、数多く込められています。

「京の水」をめぐる格好のガイド書となっているとともに、豊かな水を当たり前のように享受している私たちに、日々の暮らしの中の「水」を改めて見つめ直す、またとない機会を与えてくれる一冊となることでしょう。

「京の水と文化」探索に必見の書

【本書の特徴】

●名所図会や貴重な写真、約100年前の古絵はがきなど、図版を多用したわかりやすい解説

●各章の扉の裏には、関連の名水マップ付

●水関係の項目を附記した、江戸時代の主な地誌・名所案内・買い物案内などの文献一覧表付

※本書の売上の一部は、(公財)京都地域創造基金を通じて「母なる川・保津川基金」に寄付され、保津川流域を守り育てる活動に使われます。


井戸や名水、そこから生まれた多様な水文化を、探る楽しみ。ポンプで水を汲みあげ、スイカを丸のまま吊るして冷やした、子どもの頃を思い出した。自然と暮らしの調和を未来に受け継ぐにも、水の役割は大きい。
川那部浩哉(京都大学名誉教授、琵琶湖博物館前館長)


鈴木康久・著

四六判並製 208ページ
白川書院発行 1680円(税込(株)白川書院 〒606-8221 京都市左京区田中西樋ノ口町90
 TEL 075-781-3980 FAX 075-781-1581

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